【コラム】選手の心が折れないチーム

「まだ試合は終わってないぞ!」

「大丈夫だから!こっからいこう!!」

うな垂れる仲間の

ユニフォームの端をギュッと掴んで

半ば無理やり引き上げた。


始まってすぐ先制されて、

そしてまた後半で追加点。


正直焦った。


そしてチームの士気が

一気に下がったことを肌で感じた。

だけどここで折れたら

終わりだ。

(ダメかもしれない……)

(無理かもしれない……)

それでも俺はキャプテンだから。

キャプテンになった時、

何があってもチームを引っ張るって

覚悟した。


だから仲間の顔が上がるまで


何度も声をかけた。


何度も伝えた。


すると、

また一人、また一人って

仲間が前を向いて走り出した。


前を向く選手が増えていくと

チーム全体に勢いがつき

俺たちは再び活気を取り戻した。

(ああ、チームってこういうもんなんだよな!)

「さあ、こっからが勝負だ!」

「行くぞ!!!」

===

今回のお話のテーマは

【選手一人一人の気持ちがチームに影響する!】です。

選手一人一人の想いって、

チーム内にものすごい影響を与えます。


人の感情は移りやすい。


元気な人に会うとなんだか元気になれる。

ネガティブなことばかり言う人に会うと

自分の気持ちも落ちてくる。


こんな経験、1度くらいはあるのではないでしょうか?

チームがマイナスな状況の時、

そこで終わるのか再び走り出せるのかは

選手一人一人の気持ち次第としか言えません。


例えば試合中、

ピッチ(グラウンド)にいるのは

監督でもコーチでもサポーターでもなく選手ですよね?


たとえどんなに周りからの

声がけがあっても、戦っている選手たちの心が

声がけを力に変えられなければ状況は変わりません。


逆に言ってしまえば、

ピッチ内の選手の心が折れなければ

どんなにアウェーでも気持ちで負けることはありません。


じゃぁ試合中もし、折れそうになったら?

選手同士の声掛けが1番、チーム全体に響きます。

何より状況を共にしている仲間ですからね!


私はピッチ内にそういう心の強さを持って

周りを引っ張ることができる

選手がいた方が良いと思っています。


現日本代表で言えば

長谷部誠選手みたいな選手。


長谷部選手がここ数年

不動のキャプテンと言われているのは

何があっても組織を引っ張れる

心の強さがあるからだと思います。


『何があっても諦めない』

選手全員がこの心を忘れないで

一人一人がチームを引っ張て欲しいです!



~まとめ~

・チームの士気は選手同士の気持ち次第!

・ピッチ内の選手で声を掛け合う

・1人でも組織を奮い立たせられる選手がいるチームは心が折れない




スポーツメンタルコーチ

中谷エリナ

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